年金って結局いくら貰えるの?注意点や計算方法を解説!

将来設計を考える際に、お金の問題で悩まれる方は多いのではないでしょうか。中でも年金制度については理解しているつもりでも、詳しく聞かれると尻込みしてしまう方もいらっしゃると思います。支給年齢の引上げや、諸々の年金問題があるなど、年金に対するイメージは決して良いとはいえませんが、年金は私たちの老後の生活を支えてくれる重要な制度です。年金の正しい知識を学ぶことは、現在と未来の私たちの生活をより豊かにしてくれます。今回はそんな年金の基本から将来の受給予想額まで、まとめてご紹介します。

年金制度についてまず知っておきたいこと

まずは年金の基本です。基礎的なことは知っているという方もいらっしゃるかもしれませんが、復習だと思って目を通してみてください。

公的年金制度は2つある

まず単に年金といっても、大変多くの種類があります。最近話題の確定拠出年金や、障害年金といったものも年金に含まれます。今回は数ある年金の中でも、「公的年金」に絞ってお伝えしていきます。

よく公的年金は2階建てになっているという話を聞くと思いますが、以下の2つの年金で構成されています。

  1. 国民年金

公的年金の1階にあたる部分の年金で、多くの日本人にとって一番なじみの深い年金ではないでしょうか。20歳以上60歳未満のすべての人が加入している年金で、基礎年金とも言われます。フリーランスの方や自営業の方といった「第1号被保険者」に該当する方は、基本的にこの国民年金のみに加入しています。

  1. 厚生年金

公的年金の2階にあたる部分の年金です。公務員や会社員など、「第2号被保険者」に該当する人たちが厚生年金に加入しています。厚生年金に加入している人は、1階部分の国民年金にも自動的に加入しており、1階と2階の両方の年金を受給できるので、受給額が大きくなります。

いつから年金は貰えるの?

年金の支給開始時期ですが、国民年金、厚生年金ともに65歳からです。最低10年以上、年金の支払いを行っていれば支給されます。ただし、特別支給の厚生年金というものもあり、場合によっては65歳よりも前に支給が開始されます。年齢によって支給開始時期は細かく分かれています。今回は1962年4月1日以降に生まれた男性、1966年4月1日以降に生まれた女性について、ご紹介していきます。

 

貰える合計金額は?

厚生労働省のホームページの情報を基に、ここでも「1.国民年金」と「2.厚生年金」に分けてそれぞれ考えていきます。

  1. 国民年金

国民年金の支給額ですが、考え方は単純です。20歳から60歳までの期間に払い込んだ保険料から算出されます。ここでは分かりやすく考えていただくために大体の金額をお伝えします。保険料を1年間支払うと、年金の受給額(年額)は約1万9,500円増えます。保険料を40年間滞納なく納めれば、約78万円(年額)の年金を受給できます。

  1. 厚生年金

厚生年金の受給額の算出は国民年金の受給額の算出に比べて複雑です。理由は人によって納める保険料に差があるためです。給与によって保険料にも差が出てくるため、ざっくりとした言い方になりますが、厚生年金の加入期間が1年長くなるにつき、厚生年金の受給額(年額)は1万~5万円増えます。仮に20年間会社に勤めたとすれば、20万~100万円年金額は増えます。

年金をもらうための注意点

続いては年金を受け取るための注意点です。基本的な年金の考え方のポイントは、滞納することなく保険料を納めることです。しかし、さまざまな理由で支払いが厳しいケースも出てくると思います。ここでは、その際の対処法も含めてご紹介したいと思います。

老齢基礎年金の金額は、保険料を滞納すると貰える年金は減る!

年金制度は国民が老後も安心して暮らせるように作られた国の制度です。その制度が成り立つためには、現役世代の保険料の納付は欠かせません。当然、保険料の支払がない期間があれば、その分は将来の年金額の算出に反映されませんので、受給額は下がってしまいます。この未納期間ですが、長期にわたる場合は遺族年金や障害年金が支給されない場合もあります。支払能力があるにもかかわらずに未納が続く場合は、強制徴収されることもあるので注意しましょう。

保険料の支払いが難しい場合はどうすれば良い?

健康的や経済的な理由から、保険料の支払いが難しいという方もいらっしゃると思います。そのような場合にまず認識しておきたいのは、国民年金の徴収時効は2年あるということです。支払いを少し滞納してしまったとしても、この期間内であれば追加料金の発生無しに保険料の納付が可能です。また長期にわたって支払が厳しい場合は、保険料免除制度も設けられています。免除には一定の審査基準がありますが、法定免除や申請免除が認められる場合があります。支払が厳しい場合は一度近くの年金事務所にて相談してみましょう。

厚生年金の金額は人によって変動

上述の通り、厚生年金の金額は一律ではありません。自分と立場が同じような方の年金受給額は参考になりますが、インターネット上で散見される例とは必ずしも一致しないと考えておいた方がよいでしょう。収入も健康状態も安定していて、長期間会社に勤めていたような人の場合であれば、厚生年金も一定以上の金額を期待できます。一方で途中から自営業に転身されたような方だと、同じ厚生年金といっても金額には差が出ます。厚生年金が支給されるということだけで、安易に将来のライフプランを決めないようにしましょう。

実際に年金の支給額を知る方法

最後に、実際に支給される年金額を算出する方法をお伝えします。下記の方法を試せば、大まかな年金の支給額のイメージを掴めると思います。

国民年金の受給額を試算する方法

ここでは、国民年金の支給額算出の式をご紹介したいと思います。国民年金の支給額ですが、毎年少しずつ変動しています。厚生労働省のホームページによれば、現在国民年金は年額で約78万円支給されています。ただしこれは滞納することなく40年間保険料を支払った場合です。そこで、以下の計算式をご覧ください。

78×納付済月数/480

簡単な数式にて将来支払われる国民年金の年額を算出できます。将来の未納分の月は支払予定月として換算しても良いかもしれません。実際に計算すると具体的な国民年金支給額が分かるので、将来の収支もイメージが湧くのではないでしょうか。

厚生年金の受給額を試算する方法

厚生年金は国民年金のようにわかりやすく算出ができません。説明した通り、個々の収入によって将来の厚生年金の金額は変わるからです。この後解説する「ねんきんねっと」や各銀行のホームページには、厚生年金の受給額をシュミレーションできるサービスがありますので、利用してみてください。

 

「ねんきんネット」を活用しよう!

もっと分かりやすく、自分の年金について管理したり調べたりしたいと思う方もいるのではないでしょうか。そこで特におすすめしたいのが「ねんきんネット」というサイトです。このサイトは日本年金機構が運営しており、年金に関するオフィシャルサイトとも呼べます。年金の情報というと定期的にお知らせのハガキが送られてくるイメージが強いかもしれませんが、「ねんきんネット」を見ればご自分の年金記録の確認も容易にできます。他にも将来の年金見込額の試算、電子版「ねんきん定期便」の閲覧も可能です。このように大変便利で心強いサイトなので、ぜひ利用しましょう。

この機会に年金制度を理解し、安心して老後を迎えましょう

今回は公的年金について詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたか。今までモヤモヤとしていた年金に関する疑問も少しは解消できたのではないでしょうか。年金は将来のお金に関わる大切な制度で、正しく理解すれば将来の生活の支えとなる我々の強い味方です。年金に関して不安や悩みを抱えている方は、一人で抱え込まずにお近くの年金事務所に相談することをおすすめします。明るい年金ライフを送りましょう。

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