年収に適した家賃はいくら?より良い生活を実現するために知っておこう

部屋を探していて気になるのは「家賃」でしょう。家賃が高すぎる、つまり、収入に対して家賃の割合が大きければ他の生活費を圧迫して、ゆとりをもった生活をするのが難しくなります。一方で収入に余裕があれば駅近物件や広い部屋に引っ越して生活の質を高めることもできます。
今回はより良い生活を実現するために、年収に合った家賃と、事前に知っていれば部屋の選択肢が広がるヒントをご紹介します!

今の住まい、家賃は適正ですか?

賃貸住宅では毎月かかる「家賃」。まとまった金額が必要な「固定費」ですから、無理なく払いたいものです。そもそも家賃は収入のどのくらいの割合が適正なのでしょうか。

「家賃は収入の3分の1まで」といわれていたが

家賃の目安は「収入の3分の1まで」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか? しかし、最近ではこれが「収入の4分の1」に変わってきているようです。そもそも「3分の1」というのは、日本経済が右肩上がりで成長し、長く働くほど年収がアップする20~30年前に作られた「イメージ」で、明確な根拠はありませんでした。対して、「収入の4分の1」というのは「返済比率」から考えられました。この「返済比率」は、住宅ローンを組む際に金融機関が用いる基準の数値です。ローン返済額が収入の何割を占めるかを表します。安定した返済を続けられる基準として、多くの銀行が「理想の比率」を20~25%に設定しているのです。この返済比率を見ても、家賃は収入の「4分の1」に抑えるのが妥当だということが分かります。

余裕があるのなら「職住近接」を考えよう

収入から計算して余裕があるのならば、「職住近接」を視野に入れるのも良いでしょう。多少家賃の負担が大きくても「使えるお金」を「使える時間」に変えることで、通勤時間を短縮し、自分の好きな趣味や自己研鑽の時間に充てることができます。また、家賃が10万円を超えると、中古物件の購入も視野に入ってきます。前項で住宅ローンの「返済比率」について触れましたが、家賃10万円のマンションであれば、年間120万円の出費です。10年間では1,200万円となり同額程度の中古マンションを購入していることと大差ないですし、マイホーム購入ならば資産を残すことができるというメリットがあります。

年収別家賃の目安

ここまで、収入から考える「適正な家賃」について解説してきました。ここからは年収を任意で区切り、それぞれに妥当な家賃の目安をご紹介します。物件を選ぶときのポイントも併せてご紹介しますので、イメージしてみてください。

年収300万円台

年収が300万円台の場合、月々の収入は25万円前後でしょう。家賃を収入の4分の1に抑えるとすれば、家賃6万円ほどのマンションに住むのが適切です。一方で最近は、シェアハウスに住むことで家賃を節約する方法もあり、この場合ならさらに余裕のある生活を送れます。シェアハウスの中には光熱費込みの物件もあるようです。

年収500万円台

年収500万円台の場合、月収を34万円前後とすると、家賃を収入の4分の1とすれば、8.5万円ほどが適切です。場合によっては賃貸でなく、中古の物件にも手が出せるかもしれません。

年収800万円台

年収が800万円台の場合、月収を49万円前後とすると、12万円ほどの物件にすれば家賃は収入の4分の1に収まります。

家賃を決める条件

ここまで年収を基にした家賃の目安をご紹介しました。お気づきかもしれませんが、「収入を基にしている」ということは「無理なく払えるであろう」金額といえます。物件の広さ・駅からの時間・建物の構造によっても家賃は上下します。ここでは適正家賃に向けて、お部屋のランクアップ・ランクダウンを検討する際の助けとなるように、家賃の構成要素を解説します。事前に引越し後の生活を想像して、家賃の構成要素について見ていきましょう。

有効面積

賃貸物件を探すときに、間取りや収納スペースを重視する方も多いでしょう。しかし、家賃を決める重要な要素は「有効面積」であることをご存知ですか? 有効面積は、「実際に居住するスペース」の面積を表します。浴室・トイレ・収納部分を抜いた広さと考えてください。家賃は、この有効面積をスタートラインにして、他の要素を入れ込みながら設定されます。「専有面積」(部屋全体の面積)が広くても、「有効面積」が十分に取れなければ生活しづらくなります。もし間取り・収納・家賃で物件に迷ったら、「有効面積」を調べてみてください。

駅からの時間

先ほど「職住近接」のケースをご紹介しました。毎日のことですから、駅からの時間も重要なポイントです。「駅から近い」物件は利便性が良いため、近ければ近いほど家賃が高くなりがちです。そこで、家賃を抑えたい場合は、に駅から距離をとった住まいを選択肢に入れてみましょう。自分にとっての徒歩圏内物件を選択せず、駅から距離をとった住まいを選ぶ方法です。
バス利用が必須の距離であれば、徒歩圏内の物件と比べて家賃を抑えられます。まずは引越後の生活をシミュレーションし、毎月の交通費を計算してみましょう。バス代と家賃低減分の金額を比較すると、物件選びの優先順位がつけやすくなります。場合によっては、駅から近い物件を選ぶ方が金額を抑えられるかもしれません。
なお、独身女性の場合は、防犯面にも注意しましょう。徒歩かバス利用かにもよりますが、駅から住まいへの所要時間・周辺環境もチェックしておいたほうが良いでしょう。

構造

最後に、物件の構造から家賃相場を考えてみましょう。木造は鉄筋コンクリート造(RC)と比べて家賃を抑えられます。なぜ、木造物件の方が安くなるのでしょうか? 理由は建築コストです。建物の面積・高さの制限が厳しく狭い土地であっても、空間に無駄が生じない木造住宅は土地の有効活用に向いています。また、他の建築方法と比べて建築費用が安価で済み、短期間で建設できます。このように、建築コストが抑えられているので、家賃も抑えられるのです。
一方で、家賃が高めに設定されるRC物件には、それならではのメリットがあります。RC物件は建物の耐震性・耐火性・気密性・遮音性の高さで木造より優れています。「家賃が多少高くても耐震性や耐火性は外せない!」という場合には選択肢に入れておきましょう。
また、ほとんどの場合加入する必要がある住宅火災保険についても触れておきましょう。賃貸住宅で加入すべき火災保険料の相場は、その建物の地域や広さ・居住者数、構造による違いで変わってきます。火災保険料も加味したうえで家賃のシミュレーションをしてみましょう。

適正家賃の物件で充実した生活を送ろう

いかがでしたか? 収入を基にすると、それに沿った家賃の目安を導くことができます。とはいえ、仕事や生活スタイルによって食費や光熱費・交際費などは異なるのも事実です。充実した生活を送るためにも、自分にとって丁度良い家賃・生活費・預貯金などを計算してみましょう。バランスの良いコストのかけ方で、生活を充実させましょう。

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