コロナ禍でも旅行を楽しめる新しい旅の形「マイクロツーリズム」

コロナ禍でも旅行を楽しめる新しい旅の形「マイクロツーリズム」

コロナ禍の影響で、今までのように気軽に国内外の旅行へは行けなくなりました。そこで注目されているのがマイクロツーリズム。人の移動をできるだけ最小限に収めながら観光を楽しむ新しい旅のスタイルとして、マイクロツーリズムを扱う旅行会社が増えているのです。ここでは、マイクロツーリズムについてご紹介します。

コロナ禍における観光の状況

コロナ禍における観光の状況

2020年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、今まで気軽に出掛けていた海外旅行や国内旅行も行けなくなりました。旅行業界の方たちにとっても、かなり大きな影響が及んでいます。

観光庁の調査によると、2020年の訪日外国人旅行者数・消費額は約85%減少、国内宿泊旅行の総人数も約48%減少という結果が出ました。2021年7月に国内宿泊旅行者数は回復が見られてきましたが、それでもまだコロナ以前の75%にとどまっています。

旅行の自粛が叫ばれるなか、旅のトレンドも変化。従来とは異なり、少人数や個人旅行、そしてマイクロツーリズムやアウトドアなどといった「密」を避ける旅行が注目されるようになったのです。

マイクロツーリズムとは

マイクロツーリズムとは

マイクロツーリズムとは、自宅から1~2時間程度の地元で過ごす新しい旅のスタイル。都道府県をまたぐような旅行ではなく、近場で三密を避けながら小旅行を楽しもうということです。リゾートホテルチェーンで有名な「星野リゾート」の代表取締役の星野佳路氏が提唱しました。

マイクロツーリズムには、地元の魅力を改めて再確認することができる、また地域経済の活発につながることが期待できるということから、旅行業界だけでなく地域からも注目されています。参加者にとっては、小旅行であっても日常から離れることができ、ストレス解消につながるでしょう。

マイクロツーリズムの特徴

マイクロツーリズムでは地元の観光地を訪れるため、今までの旅行とは違った楽しみができるのが特徴です。ここでは、マイクロツーリズムの特徴について具体的に見ていきましょう。

・地元の魅力を発見できる
地元にどんなところがあるのか意外と知らないものです。時間をかけてゆっくりと地元を旅することで、今まで知らなかった地元の魅力を発見できます。

・地元の経済支援ができる
地元のホテルや旅館で泊まったり、地元の特産品を購入したりすることで、地元の地域経済に貢献できます。

・地域の人と交流ができる
地元のお店を訪れたり、地元で行われている伝統行事に参加したりすることで、地元の人たちと交流できるという楽しみ方ができます。

ひとりで楽しむマイクロツーリズム

マイクロツーリズムのなかでも注目されているのが、「ひとりで楽しむマイクロツーリズム」です。特に現在は海外への観光目的の旅行は難しいため、国内旅行に出かける人が増えています。また密を避けられる「おひとり様歓迎」のホテルや旅館が増えていることもあり、一人旅がしやすい環境が整ってきました。

有名女性サイト「OZmall」が900人のユーザーにアンケートを行ったところ、61%の方がコロナ禍のなかで「一人旅がしたくなった」と回答。その理由は、「三密を避ける」「自分へのご褒美」「リフレッシュするため」などでした。感染防止に効果的であり、誰にも気を使わずに自分のペースで過ごせる一人旅が注目されているようです。

ひとりで温泉

最近では一人旅のマイクロツーリズムが注目を集めるようになり、全国でも高級ホテルや有名旅館などでもひとりで楽しめるさまざまなプランが用意されるようになってきました。

高級リゾートホテルチェーンであり、マイクロツーリズムを提案している星野リゾートでは、全国に展開している高級旅館の「界」に、「おひとり温泉休息プラン」を用意。客室露天風呂や半個室での食事に加えて、ご当地のおつまみや有名地酒を楽しめる晩酌サービスや、ご当地の特徴を活かしたおこもりグッズを客室で体験できるサービスなどが受けられます。

家族でたのしむマイクロツーリズム

旭化成ホームズの調べでは、コロナ禍の影響で家族と一緒に過ごす時間が増えたと答えた方が、男性は89%、女性では80%とかなり高い数字が出ています。

家族と一緒に自宅で過ごす時間が増えたことで、家族間のコミュニケーションが増すようになりましたが、自宅の中で籠りっきりになるとそれがストレスになってしまうこともあります。

そんなときにおすすめしたいのが家族で楽しむマイクロツーリズムです。密を避けながら近場を旅行するだけで日常とは違う時間を過ごすことができ、リフレッシュに繋がるでしょう。家族でのマイクロツーリズムを成功させるには、子どもが楽しめることを中心に選ぶことがポイントです。

さまざまな体験をして忘れられない家族旅行に

家族でマイクロツーリズムを楽しむなら、体験型のマイクロツーリズムがおすすめです。全国各地でさまざまな体験ができるようなプランが考案されています。たとえば釣りや陶芸、サイクリングや農林漁業体験などの野外活動を体験できるのです。

星野リゾートでも、全国の星野リゾートにてその地域の特色を活かした体験型のマイクロツーリズムを開催。子どもが山梨のフルーツを使ったスイーツづくりに挑戦するプランや、仮装を楽しめるハロウィンプランなどがあります。

子どもが楽しめるような体験を選べば、コロナ禍であっても思い出深い忘れられない家族旅行になるでしょう。

お得なキャンペーンを利用しよう

マイクロツーリズムが注目を集めていることから、都道府県や市町村を挙げてお得なキャンペーンを開催している自治体も増えています。

たとえば福井県では、県民500名を対象に観光キャンペーンを実施。8町のうち4町を訪れ、それぞれの町内で1,000円以上の支出をすると、県内の8町の特産品が12,000円分贈られるという内容です。このキャンペーンはすぐに定員に達し、のちに定員を倍に増やしています。

また、鳥取、島根県では「WE LOVE 山陰」というキャンペーンを開催。県内の観光施設や宿泊施設の利用において、両県民は最大5,000円を割引しました。

まとめ

まとめ

いかがでしかた?注目のマイクロツーリズムは、コロナ禍の影響のなかで密を避けながら、家族旅行や一人旅を楽しむための新しい旅のスタイルです。地元の特産品を味わい、地元の文化に触れながら地元で過ごす休日は、今までとは違う新しい発見がたくさんあるはず。この機会にマイクロツーリズムに出掛けて、地元の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

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