2021年はインフルエンザが流行する?冬の感染症対策

2021年はインフルエンザが流行する?冬の感染症対策

冬の感染症の代表ともいえるのがインフルエンザ。インフルエンザは毎年11~3月頃にかけて大流行します。実は、インフルエンザが2021年の冬に大流行するのではないかと予測されていることをご存じでしょうか。ここでは、インフルエンザの基本的な情報や感染を防ぐための方法など、冬の感染症対策について詳しく解説します。

2021年はインフルエンザが流行する?

 2021年はインフルエンザが流行する?

2021年はインフルエンザが大流行するのではないかという予測が、アメリカのCDC(疾病予防管理センター)から発表されています。

昨シーズンは、新型コロナウイルス発生の影響もあり、マスクの着用や手洗い・消毒の励行、ソーシャルディスタンスの確保などにより、インフルエンザの蔓延も同時に抑えられるという状況でした。

しかし、新型コロナのワクチン接種が進み、平常な生活環境が戻りつつあると、インフルエンザの流行が新型コロナ以前のサイクルに戻るのではないかと推測されているのです。また、新型コロナワクチン接種を優先する人が多く、インフルエンザワクチン接種が遅れる傾向にあることも、流行が予測される理由のひとつと考えられています。

そもそもインフルエンザとは?

そもそもインフルエンザとは?

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが原因で引き起こされる感染症。発熱や気管支、のどなどの痛み、咳などの症状を伴います。

インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つに大きく分けられます。この中で季節性インフルエンザとして流行を引き起こしているのは、いわゆるAソ連型であるA型のH1N1と、いわゆるA香港型であるH3N2、そしてB型に分類されるウイルスです。季節性インフルエンザは、例年11月頃より流行が始まり、1~3月に流行のピークを迎えます。

インフルエンザの感染方法

インフルエンザへの感染は、飛沫感染により引き起こされます。主に感染した人のくしゃみや咳により飛び散る唾液のしぶきなどに含まれるインフルエンザウイルスが、体内に取り込まれることによって感染が伝播するのです。

そして、体内に取り込まれたウイルスは、鼻などの気道粘膜から細胞内に侵入。侵入したウイルスはのどや気管支、肺などで急激に増殖し、2日間程度で体内のウイルス量がピークに到達すると言われています。

インフルエンザウイルスの体内増殖スピードは、他の感染症ウイルスと比べて劇的に速いという特徴もあり、大規模な流行に繋がりやすいのです。

インフルエンザの症状

インフルエンザは感染後、2日~3日程度の潜伏期間を経て発症。主な症状は、38度以上の高熱、倦怠感・食欲不振、咳・のどの痛み、鼻水などの呼吸器の異常、吐き気や下痢などの消化器の異常が発症する場合もあります。

さらに、症状が悪化すると小児ではインフルエンザ脳症、成人では細菌性肺炎に進行するケースもあるので注意しなければなりません。特に高齢者が細菌性肺炎に罹患した場合は、命にかかわる重篤な病状に陥ることもあるのです。

冬の感染症対策とは?

冬の感染症対策とは?

インフルエンザは冬の乾燥した季節に感染しやすいうえに、現在は新型コロナウイルスも猛威を振るっているため、今年の冬は両方に対応した感染症対策が必要と言えます。

インフルエンザに代表される冬の感染症対策として、以下の3点が特に重要です。

● 感染経路を断つ
● 免疫力を高める
● 予防接種を受ける

それぞれの対策の具体例について、以下で詳しく解説します。

手洗いをする

手洗いはインフルエンザウイルスを物理的に除去する、有効な予防法の一つ。手洗いをする場合には水で流す程度ではなく、石けんなどを使用し手指の先から手首までしっかりと洗浄することが重要です。また、手洗い後に拭くタオルには、ウイルスが残存しやすいので、こまめに交換するように心掛けましょう。

部屋の温度・湿度を適度に保つ

部屋の温度・湿度を適度に保つこともインフルエンザ予防に繋がります。インフルエンザウイルスは低温・乾燥を好み、高温・多湿に弱い特性があります。インフルエンザを予防するためには、部屋の温度は20度以上、湿度は50~60%がおすすめ。この環境だと、インフルエンザウイルスの空気中の感染力が低下します。

現在では冬の暖房にエアコンを使う家庭が増えていますが、エアコンを使用した暖房は水分を室外に排出するため、乾燥しやすいとされています。エアコン暖房を使用する場合には加湿器を併用し、室内の湿度を常に監視することが重要です。また、定期的な換気や、うがいなどにより口内の乾燥を防ぐことも有効とされています。

免疫力を高める

免疫力とは、外から侵入した細菌やウイルスなどに対抗する、体内に持ち合わせた力のこと。インフルエンザウイルスを撃退するためには、免疫力を高めることが必要です。免疫力を高めるためには、日頃の体調管理がポイントとなるので、以下の点に注意しましょう。

● 適度な運動や入浴により体温を高めに保つ
● 規則正しく質の良い睡眠をとる
● 栄養バランスの良い食事をとる

外出を控える

インフルエンザウイルスは飛沫感染により体内に取り込まれます。感染を防ぐ最も良い方法は、ウイルスとの接触をできるだけ避けることです。

外出などをした際には、どうしても公共交通機関を活用したり、お店などで会話を交わしたりするでしょう。このような状況では、インフルエンザウイルスが体内に侵入する可能性が高くなります。インフルエンザ予防に関しても、不要不急の外出を控えることが予防の第一歩だと言えるのです。

予防接種を受ける

インフルエンザのワクチンは、不活性化ウイルスを体内に取り込んで抗体を生成し発症を抑える仕組み。ワクチンは、世界の流行の動向などから流行するウイルスのタイプを予測して接種を行います。

インフルエンザワクチンの有効期間は5か月程度。毎年インフルエンザが流行し始める前、できれば10~11月頃に摂取すると安心です。

ただし、ワクチンを接種したからといって必ずインフルエンザに感染しないというわけではありません。予防接種を受けたからといって安心せず、マスクの着用や手洗いなどの衛生管理、免疫力の向上などを心がけましょう。

マスクをする

マスクの着用には、自分自身の体内にインフルエンザウイルスの侵入を防ぐと同時に、万一感染していた場合に他者への飛沫感染を防ぐという二つの効果が期待されます。

ただし、厚生労働省ではインフルエンザウイルス対策として人混みを避けるほか、外出後は手洗いとうがいをするなどを呼び掛けていますが、マスクの着用は推奨していません。患者がマスクをして飛沫の飛散を防ぐことは重要ですが、防毒マスク並みの遮蔽性が無い限り、ウイルスの吸い込みを完全に防ぐことは難しいためです。

しかし、新型コロナ禍の中でマスクの着用は推奨されており、感染症対策を予防するためのマナーとして、2021年の冬はマスクの着用を継続すべきでしょう。

まとめ

まとめ

いかがでしかた?新型コロナの大流行により、感染症に対する知識や対策などについて、以前とは比較にならないほど知識が身につきました。インフルエンザに関しても、感染経路を断つためにマスクの着用や手洗いを励行し、外出を控え、免疫力を高めましょう。冬シーズンの初めには、積極的に予防接種を受けることも大切です。

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